春を探しに行ってきた
そうだ春を探しに行ってこよう
3月の三連休前の週末、暖かい陽気に誘われて、春探しを思い立って家を出た。
そういえば、最近、浅草寺の辺りが、だいぶ観光客が減っているらしい。
普段なら、週末に近づく気にもなれないぐらい混雑しているのだけど、そういうことであれば、ついでに様子を確認してくるのも悪くない。
そして浅草寺に訪れてみれば、確かに人は少なく、人力車の兄さん達もだいぶ手持無沙汰そうだ。
それにしても、日本人観光客のほうが多い浅草寺なんて、何十年ぶりだろうか。
神様のお告げは吉報なり
とりあえず、今日一日の運勢を占って、おみくじをひとつ。
結果は、吉。
旅立ちは良しとあったので、みくじ掛けにはかけず、そのまま持っていく事にした。
とりあえず、事故が無いのが第一だけど、なにかしら良い出会いも期待したい。
あいやしばらく!
浅草寺本堂を抜けて、裏手に回って見えてくるのが、九代目市川団十郎の銅像。
観光客が常にいる本堂側と違って、こっちはあまり人気は少ないのだけれど、この銅像の存在感は、圧を伴ってくるものがある。
有名な台詞と共に、その鋭い眼光と威圧で、世間を蝕みつつあるウィルスを撃退してくれまいかと願うのだった。
黄金色の口福
かつて、多くの芋問屋が軒を連ねていた浅草には、その歴史をなぞるかのように、多くの芋スイーツを扱っている店が存在している。
まぁ、本当に、昔から営業している老舗は、数えるほどしかないのだけれど。
その数少ない老舗の一つ、おいもやさん興伸の大学芋は、行くたびについつい食べてしまうぐらいは、大好物。
ホクホクの揚げ芋に、黄金色に輝く蜜を、たっぷりと絡ませてから頬張る至福の時間は、何事にも変え難い。
浅草寺の春
そういえば、先に団子(芋)を食べてしまったが、春を探しに来ていたんだった。
見渡してみれば、枝垂れ桜が桃色に色気づいていた。
まだ、4分咲きぐらいだけれど、春は、もう目の前まで来ているようだ。
都電屋
浅草周辺での春探しに区切りをつけて、少し前から気になっていた店のある、三ノ輪へ移動した。
ここにある、都電屋という店は、1Fがカフェ、2Fがホテル、そして3Fにサイクルジムが併設されている、なかなか盛り沢山な店だ。
1Fのカフェは、都電カフェと銘打っている通り、鉄道関係のインテリアやアイテムが並んでいて、鉄の人なら狂喜しそうな感じだ。
自分は、鉄では無いので、そこまでの感動は無かったけれど、大きなスクリーンに映し出される海外の列車旅の映像を観ながら食べるランチは、十分に旅情気分に浸ることが出来た。
そして、3Fのサイクルジムは、手頃な値段でZwiftをやれるらしいので、次はそっちを目的に来てみようと思う。
ジムで汗をかいた後は、アルコールも出しているカフェで一杯なんてのも、良いかもしれない。
上野の春
都電屋を後にして、春探しの締めくくりに、上野へとやってきた。
残念ながら、博物館や動物園は閉鎖中だったけれど、園内にある桜は、お構いなしとばかりに、あちこちで花を開かせていた。
桜によっては、7分咲きぐらいに花開いたりしていたけれど、ほとんどの桜は、まだ2分3分と言ったところ。
とはいえ、もう2週間前の話なので、今週末は、ほぼ満開かもしれない。
天気が良さそうであれば、再訪して、花見酒と洒落込むのも悪くない。
勿論、その時は電車で来るけどね。